みんなのゴルフ3


ちょうど、みんゴル1が出だしの頃かな、
友達の家で(あれは体験版だったろうか)1をやったことがあった。
当時、SCEがやたらプッシュしてCM流しまくっていたが
こりゃダメだわと即思った。
無個性で魅力の無いキャラクター
ショボいグラフィック。
ネーミングセンスのないタイトル名。

このころの俺は、FF7などで、過度に芸術的なゲームを求めていたせいもあった。
が、俺の予想に反してみんゴルはロングセラータイトルになった。
面白いゲームに対してユーザーは実に正直だと今では痛感している。

それから約5年半。
2002年のゼミ合宿で、PS2とみんゴル3を持ってきていた人がいて、
対戦する機会があった。
1の頃からは比べられないほど、練り込まれて、しかもハードはPS2。
グラフィックはなめらかになり、木々の木の葉一つまで綺麗に描かれている。
それだけではなく、コースを眺める視点切り替えも見やすくなっていて、
完成度の高さに驚いた。
そこで俺は初めて気付いた。
あぁ、この無個性さがパーティゲームの王者たりゆるもっともな理由であることに。

相変わらず3でもキャラクターは地味で魅力は無い。
しかし、これぐらい自己主張してないぐらいがパーティゲームには丁度良いのだ。
俺はマリオゴルフ64を持っているが、キャラがマリオ関係に変わっただけでも、
冷める人が出てくるような気がする。
一人で遊ぶにはまぁそれでもいいと思う。
俺はゴルフゲームに詳しくないのでアレだが、みんゴル3もマリオゴルフ64も
完成度的には大差ないように思える。
これらは既にボールの軌道のリアリティに関して完成の域に達しているからだと思う。

これだけ売れたっていうのは、パーティゲームにうってつけだけではなく
無個性なキャラやゲームイメージも大きいのではないか。
俺が第一印象に持った、ダサさが逆に(良い意味で)個性的に作用したんだろう。

黙々と一人で遊ぶ分にも、しっかり作り込まれているし、
勿論、大元の出来が良いので対戦も全然楽しめる。

でも、俺にとってはそんなことはどうでもよくて
相変わらず運動音痴な俺はゼミ合宿の対戦でもぶっちぎりでブービー賞だったことだ。
あまりのヘタさに、周りの人間がアドバイスや助太刀をしてくれたぐらいだ。
正直、情けなかった。
でもな、何度やっても上達しないんだよこれが……



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