トップをねらえ! GunBuster VOL.2


対応機種PCエンジン(SUPER CD-ROM2)
発売日1993/03/26
価格7200円
発売元リバーヒルソフト

(c)1993 RIVERHILL SOFT
戻る

前作に引き続き、OVA「トップをねらえ!」の3話・4話に当たる部分を収録した続編。

システム周りの改良点、改善点が多々みられる。
選択肢を間違えただけでペナルティが与えられるストレスの概念は叩かれたのか今回は撤廃された。
一本道のストーリーだが、選択肢の選択によって、その後の展開が若干異なるように、ゲームらしさをもたせようという努力が見られる。
ただ、それ目当てにわざわざ2周、3周するほどのモンではないのが痛いところだ。

一枚絵の動画まわりのプログラム演出は、PCエンジンのハードの扱いに慣れてきたのか、かなりグレードアップしていて、とても見応えがある。
前作では、無茶なCDの読み込みをしてたのか、良く読み込みエラーを起こして画面が止まることが多かったが、今回はそのようなことは一度も起こらなかった。
ただ、相変わらず画面のサイズが小さいのと、音質の悪さが気になる。
おまけコーナーのボイスの音質が下手に良いだけに、本編の音質の悪さが余計気になってしまう。

今回も、結局「元のOVA見たほうがいい」という内容になってしまっている。容量の関係か、構成が駆け足で、プレイヤーを置き去り気味である。
せめて「OVA見ればいい」と言う感想を覆せなくても、ゲームというメディアで出す以上、その土俵で最低限ストーリーを満足に堪能できるぐらいの作りにはして欲しい。
せっかくロボットアニメで、バトルシーンもあって、ゲームにおあつらえ向きのシチュエーションが入っているのに、そういった部分をミニゲーム仕立てにするなどの工夫がない。

ゲーム版ならではのオリジナル要素として、登場人物の紹介、メカの解説モード、あとは録り下ろしラジオドラマ風ミニコント、ノリコが脱ぐ野球拳のミニゲームなどのおまけ要素の充実に力を注いでいる。
ここに力を入れても、本編がOVAの劣化コピーになってしまっていては、本末転倒としか思えない。

このボリュームで、定価7200円というのは、やはりゲームとして考えた場合、とてもじゃないが値段が釣り合わない。
デジタルコミックの作り方をリバーヒルソフトという会社はちと間違えていると言わざるをえない。そこで結論。

間違ったデジコミの作り方の一例。





[2014/07/10]
戻る

inserted by FC2 system