| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 発売日 | 1993/03/19 |
| 価格 | 9500円 |
| 発売元 | ポニーキャニオン |
「キム皇」こと木村初氏が原作を手がけ、土居孝幸氏がキャラデザを務める、「ジャングルウォーズ」の続編、スーパーファミコンで登場。
スーパーファミコンを舞台にして、さらなる進化を遂げたであろう、続編はどのような完成度になっているのか。
スーパーファミコンにしては、どうもプログラムレベルがチープな作りで、まるで、ファミコンRPGをやっているのかのようだ。
致命的なバグも多いようで、デバッグもきちんと行われていなかった臭い。
インターフェイスももう一歩な感で、一考の余地があり、チープな作りも含めて、駄目というわけじゃあないんだけど、もうちょっと頑張ってほしかったなあと言う印象。
この辺り、開発会社がSFCでの開発にまだ慣れてなかったような節がある。
ゲーム内容は前作同様ドラクエタイプのシンプルな作りのRPGではあるが、敵が面白い動きをしたり、サブイベントが充実しており、アイディアが豊富に詰まっている。
例えば、バトルトーナメントに出場できたり、オークションに参加できたり、自分はそこまでやらなかったが、土地を持って家を買ったり、車を持ったりなんてことも出来るようだ。
思うに、キム皇氏のゲームデザインの構想に、開発会社の技術力が追いつけなかったのではないだろうか?
本当は、もっと面白くなる予定だったんじゃないかと思うと、惜しいと言わざるを得ない。
エンカウント率が尋常じゃなく高くて、コン畜生っていうほど敵が出てくる。逃げやすい作りになっているのが幸いではあるものの、自分が知る限り、このエンカウント率はトップクラスと言っても過言ではない出現率だ。
さすがに鬱陶しい。
あまりに異常なほどエンカウントするので、なにか悪質なバグにでも捕まったんじゃないかと疑ってしまったぐらい。
作りの甘いところが多く残っているところを見るに、どうも3月の決算時期に発売を強行したんじゃないかと茶化したくなる。
そこで結論。
アイディア満載で面白いが、消化不良を起こしている。