レディストーカー 過去からの挑戦


対応機種スーパーファミコン
発売日1995/04/01
価格9980円
発売元タイトー

(c)1995 TAITO / CLIMAX
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「ランドストーカー」のクライマックスがスーパーファミコンで送る、クォータービュー視点の3DアクションRPG。
じゃじゃ馬娘レディが立体的で箱庭感溢れる世界を西へ東へ大冒険!!

冒頭にアクションRPGと書いたが、全体としてはコマンド式RPGのシステムを使っていて、戦闘がアクションという程度のものである。
フィールドを歩いていると敵とエンカウントし、画面の切り替わりがなくそのまま歩いていた場所が戦闘フィールドになる。
アクション戦闘と言っても、本格的なアクション要素はなく、せいぜいリアルタイムバトルといった程度で、アクションの面白さを期待してはいけない。

戦闘にしろ謎解きのパズルにしろ、全体的に難易度がかなり低く、非常にあっさりとした作りでテンポ良く進む。
プレイヤーは怒涛の勢いでレベルアップするし、お金もかなり貯まる。勢い、敵も弱めで、経験値稼ぎやお金稼ぎの必要はまったくない。
パズルも「えっ、これでいいの?」というほどあっさりとした仕上がりで、悩むところは無い。
これらは、スーパーファミコンというゲームの購買層を意識して、難易度を落としたものと思われる。ちょっとやりすぎのような気もしないでもないが。

ゲームのボリュームも短めで、10時間前後でエンディングにたどり着ける。
正直言って物足りなさがあると言わざるを得ない。

主人公のレディは、破天荒な性格で手がつけられないという設定だが、オープニングとエンディング以外は一切喋らないため、キャラクターがゲームに反映されていなかったのは残念と言える。

なお、スーパーファミコンのコントローラは、斜めに入りにくいため、慣れるまで少々時間がかかる。

クォータービューの箱庭的世界観は立体感と説得力がある作りだし、プログラムのレベルもそれなりに高く、テンポの良さも評価できる。
しかし、バトルやパズルのどっぷりぬるま湯の難易度など、歯ごたえのなさや全体的にボリューム不足な部分はやはり問題であろう。

簡単過ぎる作りが気にかかるが良作。





[2019/06/11]
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