対応機種 | プレイステーション |
発売日 | 1999/01/28 |
価格 | 5800円 |
発売元 | チュンソフト |
サターンで発売して、高い評価を獲得した「街」が、一年越しでPSに移植された。
よほど、実写にトラウマを持ってしまったのか、「シルエットモード」が搭載された。
がしかし、手間の割にイマイチ存在感や必然性が無い。やっぱり、実写のままで遊ぶだろう。
逆を言えば、写実的な雰囲気を壊してさえいる。逆効果だ。
ムービーの圧縮法が違うのか、ムービーと静止画で、はっきりと画質が違ってしまっている。もうちょっと何とかならなかったのか。
難易度設定モードが追加され、サターン版をHARDとしてNORMAL、EASYを選択できる。よりチューニングを易しいあたりに持ってきたのだろうが、
タイムチャート機能の追加などで、十分親切設計。行き過ぎである。
サターンでは、ザッピングのページをしおりで挟むという少々敷居の高い作業が必要だったが、今回はまず詰まる事はない。
代わりといっちゃ何だが、隠しシナリオの出現条件が厳しくなってるのが好きになれなかった。
「かまいたちの夜」なんかでは、バッドエンドも読むのが楽しかったのだが、ゲームボリュームの巨大さから今作では、不正解の選択肢を選んでいくのが苦痛でしかない。バッドエンドに至るまでの過程も強引だし、つまらない。
単なる、繰り返し作業を用意して、プレイ時間を引き延ばしてるようにしか思えなかった。本筋だけでも十分長いんだから、余計な小細工は必要ない。
また、ソニーの表現倫理に引っかからないために、TIPなんかの文章がだいぶ抑えられているようだ、全体から見ると些細なことだが、やっぱり寂しい。
サターンで挫折した人も、サターン持ってなかった人も是非。