対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1993/01/22 |
価格 | 8800円 |
発売元 | データム・ポリスター |
いわゆる「戦う美少女モノ」で、美少女キャラを全面に押し出した横スクロールアクションゲーム。
全般的にキャラ物のツボを抑えており、プレイヤーのキャラパターンが異常なほど豊富で、その上、声優(三石琴乃)を起用して声を当てており、ゲーム中はとにかくよく喋る!
ゲームスタート時のオープニングには、一枚絵を使ってきちんとストーリーが描かれ、ゲームを盛り上げる。
これと言った特徴のないオーソドックスなアクションゲームではあるが、一つだけ変わった要素がある。
プレイヤーである、剣野舞は、学校へ登校している途中であるという設定であるため、学校の始業前までに全てのステージのクリアをしなければならないという点だ。
朝4時から始まり、9時までの5時間以内にゲームクリアを目指さなければならない。ただ、普通に遊んでいたら、まず時間切れになることがないので、気にする必要が無く、緊張感を与える要素になっていないのが残念。
私なぞ、プレイ前は「プリンスオブペルシャ」を想像して、さぞマゾいアクションゲームなのではないかと、身構えてしまったほどなので、拍子抜けしてしまった。イージーライクなバランス調整のこれもこれで悪くはないが。
全7ステージで、ステージごとの個性分けもしっかり出来ている。また、敵キャラのバリエーションも豊富で、ステージごとに登場する敵キャラがガラッと変わるほどで、中々凝った作りを目指している。
しかしやはり、「戦う美少女モノ」と言われる美少女アクションゲームに、ゲームとしての面白さを期待してはいけないと思う。
このゲームも、アクションゲームとしては、ちと操作性にクセがあるし、このような形容で申し訳ないのだが、どうにもアクションとしてはぎこちないところが目立ち、全体的に気持ち良く無い。
今作の場合は、遊べないほどひどいというわけではないのだが、ボス戦の難易度が高いことなどを中心に、ウーム...と唸ってしまう部分が多い。
キャラパターンが豊富な点や、声優を起用してボイスをしゃべる点など、ゲームとしての出来は決して悪くないだけに、核となるアクションの出来ももっとよければ...と惜しい感想を持ってしまう。
いつか遊べる「戦う美少女モノ」が出てくることを願う。