| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 発売日 | 1993/08/27 |
| 価格 | 6800円 |
| 発売元 | 任天堂 |
スーパーファミコンマウスを発売した物の、思ったように専用ソフトが出ないので、任天堂自らが対応ソフトを発売。
本作はマウスでなければ遊べない。
なんというか、ゲームシステムは凄くいい。マウスを使わなければ表現出来ないゲーム性とうまくマッチしている。これはコントローラでは遊べない。
ゲーム内容は、ワリオにバケツを被らされたマリオ(キャラ選択で変更出来る)を、操作キャラである妖精を使って、ステージマップのあちこちをクリックして、マリオ達をゴールへ導くという内容だ。
クリックすると足場が出来たり、ひびの入ったブロックだと壊せたり、敵をクリックして倒したり等、アクション性が高い。マリオをクリックすると、方向転換させることが出来る。
前の見えないマリオはどんどん歩いて先へ進もうとするので、その動きにあわせてゴールにいるルイージの元へと連れて行ってあげるのだ。
ちょっとレミングスに似たゲームではあるが、オリジナリティは高い。
ステージ数が100面(+おまけ10面)とかなり多い。その割に、バッテリーバックアップ機能が無く、電源を切ったら最初からやり直しである。
一応ステージセレクトは出来るものの、序盤のステージを攻略して残機数を増やしておかないと、厳しい作りなので、不便である。
なんか作りが海外産っぽいバタ臭さがあるのだが、調べてみたところ、発売されたのは日本のみらしい。でも、多分制作したのは米任天堂じゃないかと思う。
ゲームとしての作りは秀逸なのだけど、プログラミング等といった部分は、任天堂らしくなく、荒っぽい。なんというか、手触り感とかも違うので、多くの人が違和感を覚えるのではないかと思う。
ゲーム自体の出来は相変わらずいいのだけど。
マウス専用ソフトという敷居の高さもあって、手をかけることが出来なかったのだろう、そういう惜しい面が目立つゲームだ。そこで結論。
ちょっとした配慮があれば、名作になりえたのに。残念。