ミッキーのレーシングチャレンジUSA


対応機種ニンテンドウ64
発売日2001/01/21
価格6800円
発売元任天堂

(c)2000 Nintendo / Rare / Disney
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おなじみのキャラクター、ディズニーのミッキーたちが、アメリカ全土を舞台にレースゲームを繰り広げる!
開発は、64で数々の傑作を世に送り出してきた、レア社によるものだ!

ゲームとしては、まんま「マリオカート」で、その中でもプレイ感覚は初代の「スーパーマリオカート」に近い。

この手のゲームは、たいてい出来が悪かったりするが、そこは任天堂とレア社の鉄板タッグ。さすがに良く出来ている。
多少ゲームとしてのオリジナリティに乏しい印象はあるが、画像的クオリティは高いし、音楽もノリが良い。全体的にプログラム技術も高くて、安心してプレイできる。
また、しっかりとディズニーの雰囲気がゲーム画面からにじみでており、原作をないがしろにしない作り込みにはまさに好感触。拍手を送りたい。

コースレイアウトは若干、終盤のコースを中心に、覚えづらい構造になってる感触はあるが、それでも作り込まれたコース群は平均点以上の出来栄えであろう。

このゲーム、強いて挙げるならば、高いレベルでマリオカートを真似したゲームであるが、それ以上のものでもないといったところがつらいところではないだろうか。
かなり面白いゲームなのはたしかなのだが、それは「マリオカート」ですでにやっていることであり、パーティゲームとしてもっと完成度の高い「マリオカート64」が出ているがゆえに、存在感が薄まってしまっている。

隠しキャラの性能がピーキーで、特にルーイの性能が操作のしやすさから突出しており、ある意味バランスを壊している。
また、細かいユーザーインターフェイスが(わざわざいうほどではないのだが)こなれていなかったり、ゲームの進め方などに不親切な部分が残っているのは、煮え切らない。
任天堂のゲームはこういう細かい部分まで徹底的にフォローしてくれているので、贅沢を言うようだが、徹底してほしかった。

いわゆるキャラゲーではあるのだが、十分クオリティは高く遊べるゲームに仕上がっている。
しかし、「これは…!」と言えるような見どころに欠けており、決して悪いゲームではないのだが、世間一般にイメージされるよくある手を抜いたキャラゲー風のゲームに映ってしまうのは惜しい。

そこで結論。

高いレベルで「マリオカート」を真似したゲーム。





[2018/05/27]
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