真・三國無双2 猛将伝


対応機種プレイステーション2
発売日2002/08/29
価格3980円
発売元コーエー

(c)2002 KOEI
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「真・三國無双2」の拡張ディスク。
コナミ「ビートマニア」等、音ゲーシリーズのアペンドディスクとは異なり、今作単体でも遊ぶことは出来る。

基本的には、本編をプレイ済みのプレイヤーに向けた作品だが、今作だけでも十分遊べるし、入っていけると思う。
確かに、本編ありきの内容だが、本編はキャラクターが多いだけで実際はステージの使い回しが多かった。
今作は無双モードが7人だけだが、きちんとそれぞれにストーリーがあてがわれており、ステージマップこそ使いまわされてるが、敵配置や起こるイベントで異なる展開になるように工夫している(ちなみに新マップは無し)。
全体的にキャラごとに独自性を出そうと言う努力が見られる。
また、オリジナル版を経たことで、だいぶこなれた作りとなり1ステージごとの密度も高まって面白くなっている。

オリジナル版は無双モードだけでも30人以上の武将が使えた。それを考えると寂しいが、実態は同じ勢力の武将だとほとんど同じステージばかりで、ストーリーもあってないようなものだった。
全キャラクリアしようとすると、莫大な時間がかかり、その割に同じことの繰り返しばかりで飽きてくる作りだった。
7人というのはオリジナル版と比べると寂しいが、1本のアクションゲームとして見るとこれぐらいがちょうど良いぐらいだろう。
それでも7人全員クリアしようとすると10時間以上はかかる。丁度良い分量と個人的には思う。

ちなみに、本作の無双モードの収録キャラは、オリジナル版では入っていなかった“勢力に属さない7人”が対象となっている(それでも全員ではない)。

追加要素について書く。

難易度に「簡単」よりさらに下の難易度「初心者」と、「難しい」よりさらに上の難易度「最強」が追加。
これに加え、5番目の武器が追加された。また、強化アイテムも種類が増え、多数追加された。

護衛兵のエディット機能が追加。
名前や見た目などを自由に設定できる。護衛兵用の装備アイテムも追加された。
オリジナル版では、武将のランク(LV)ごとに護衛兵の強さが変化していたが、今作は護衛兵が独立して成長するので、別の武将に変えた時も、成長したままの状態で連れて行ける。

その他細かいところだと、チャレンジモード内のモードが2つ増えて4種類に。
武将の能力を初期化出来る機能が追加。
コンボ評価システムが導入された。ただコンボを繋げるだけではなく、たくさんの技を組み合わせてコンボを決めることで、より高いポイントを得られる(=高評価となる)。

最後に、ミックスジョイというシステムについて説明する。

今作は、オリジナル版のデータを引き継いでプレイできる。引き継げるのは初回プレイ時のタイミングのみで、「猛将伝」のセーブデータを作ってしまってからのコンバートは出来ない。
コンバートすると、オリジナル版でプレイした武将の能力値と、装備アイテム、無双モードのクリアフラグなどが引き継がれる。

「猛将伝」のみだと、今作で追加された部分だけしか遊べない。
つまり、無双モードは追加された7人しか選ぶことが出来ないし、フリーモードも「猛将伝」での追加ステージしか選ぶことが出来ない。

そこでオリジナル版の内容も遊べるようにするミックスジョイの機能が登場する。
今作「猛将伝」を起動中に、オリジナル版のディスクを読み込ませて認証させることで、オリジナル版の要素も遊べるようになる。

仕組みとしては、はじめから「猛将伝」のディスクにオリジナル版の内容も入っている。
だがそれだと、オリジナル版が不要となってしまうため、中古対策も兼ねているのだろう。

この仕組みの問題点は、起動する度にオリジナル版の要素を遊びたい場合、その都度認証させるためにディスクの入れ替えが必要となること。
かといって完全版として発売してしまうと、ソフト1本分が高い価格設定(安くても5000円以上)になって手が出づらくなる。
いい落とし所を考えた結果が、起動後に毎回認証させるということだったのだろうと思う。

最初に書いた「猛将伝」から入っても十分楽しめると書いたのは、ミックスジョイの機能があることも含めて書いた。
なぜなら「猛将伝」は、価格が3980円と最初から安い。さらに色々な要素が追加された状態で遊べるのだ。
もっと遊びたくなったら、本編を買ってミックスジョイさせれば、オリジナル版の要素も「猛将伝」で遊べる。
なかなか上手いやり方だと感心してしまう。そこで結論。

拡張ディスクだが、ここから入っても十分楽しい。本編遊び込んだ人も勿論楽しい。





[2015/07/18]
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