対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1992/07/03 |
価格 | 8500円 |
発売元 | コナミ |
様々な機種に移植されている「パロディウスだ!」が遂にスーパーファミコンに上陸。
満を持した、完全移植となっている。
PCエンジン版でも不可能だった、ステージ完全収録を実現している。
それだけにとどまらず、オリジナルステージを本編に一つ、PCエンジン版とは違うスコアアタック用のステージが一つ、計2つ追加されている豪華っぷりである。
マシンパワーでごり押しした完全版ではあるが、ごく一部において、アーケードと違う箇所がある。が、さして気にするほどのものではない。
「パロディウスだ!」のシステムは、同社「グラディウス」を踏襲した横スクロールシューティングである。というか全く一緒だ。
それにツインビーのベルパワーなんかを混ぜちゃったりしてるから、めちゃめちゃなゲームに見える。
そもそもがパロディ作品なので、敵配置なんかもネタ優先で構成されており、「んなアホな」と言いたくなるバランスのところもある。
が、さすがそこは老舗メーカーである。ネタとシューティング、両方のバランスが上手にとれている。
ステージ数が非常に多いが、同じ風景が続くスローステージが目立ち、全体的に見るとかったるい(ゲーム的にだるいわけではない)。
また、序盤終盤にかかわらず、1ステージに一箇所だけ、極端に難しい部分があり、そこを突破出来るかどうかがクリアの鍵になっている少々アンバランスな面もある。
ランクの上がり方(プレイヤーの腕によって難易度が可変していく方式)も仕組みを知ると、理不尽っちゃあ理不尽に感じる。
というか、ゲームステージがランクを上げさせようという意地悪い意図で構成されているのだが。
こんな風に、見た目のコミカルさと裏腹に、結構腹黒いゲームなので、好き嫌いの分かれる作品かもしれない。
ちなみにSFCオリジナルステージは、クオリティが低いわけではないが、やっつけっぽい感じがした。
最後に、ゲームの出来とは全く関係ないが、スペック上完全移植出来なかったPCエンジン版からわずか半年で、完全版のうえ、定価も安いSFC版を発売したコナミは、消費者をなめてかかってないだろうか。
発売時期を近づけるなり、SFC版も開発中であることを発表すべきだった(確かPC-E版発売時点で発表されてなかったはず)。
そこで結論。
ようやくまともに遊べるパロディウスが家に来た。存分に遊べ。