対応機種 | Switch(ダウンロードソフト) |
発売日 | 2018/10/04 |
価格 | 1000円 |
発売元 | ジュピター |
放映されるやいなや高い人気を獲得してブレイクしたアニメ「けものフレンズ」と、ピクチャークロスワードパズルの「ピクロス」がまさかのコラボレーション。
けものフレンズに登場するキャラクターたちが問題となって、プレイヤーを待ち受ける。
ゲームの概要としては、以前発売された「ピクロスS2」をほぼほぼ踏襲しており、それに「けものフレンズ」のガワをかぶせたと言って良い感じ。
通常問150問、それをメガピクロス化した問題150問の計300問に加えて、クリップピクロスが全部で5つ収録されている大ボリュームっぷりは相変わらず。
問題形式は、いつも通りの5×5、10×10、15×15、20×15で作られている。
問題の質も高く、非常に良く出来ている。難易度は版権モノということもあって、極力抑えようとしているようだが、骨のある問題も多く、ピクロス好きが買ってもしっかり満足できる水準だ。
ただ、ノーアシストクリアの勲章はなくなっているので、コンプリートの敷居が意図的に低く落とされている。これにより、アシスト頼りでも安心してプレイできる配慮もあり、良く考えられている印象。
最大の疑問点としては、「けものフレンズ好きな人がコレを買うか?」という点である。どちらかと言うと、ピクロスが好きでピクロスシリーズを遊んでいる人向けのような気がする。
こういった企画物は、安直な向きに見られるかもしれないが、普段パズルゲームに触れる機会のない人に向けて、ピクロスに興味をもたせるためには必要だと思うし、ピクロスファン向けとしても、ゲーム内容にバリエーションを持たせるために必要なことだと思う。
ゲーム本編自体のクオリティは折り紙付きなのだから、こういったコラボ企画はドンドン行って欲しい。
メニュー画面ではけものフレンズのキャラクタたちが可愛く動くし、各問題を解いた時に見られるイラストも質が高い。私は「けものフレンズ」に興味がなかったのだが、このゲームを遊んでアニメ本編もぜひ見てみたいと思ってしまったほどだ。
細かい部分だが「ピクロスS2」から改善された部分として、カウント機能で、カウント済みのマスをマーキングされるようになったので、使い勝手が非常に良くなった。「ピクロスS2」ではどのマスを数えているのかわからなかったので、扱いづらかった。
ところで、このゲームのタイトル画面とメニュー画面に流れている歌は、「けものフレンズ」の何の歌だったのだろうか? てっきりオープニング主題歌だと思っていたが、どうやら違ったようだ。調べてみたがどこに使われている歌なのかわからなかった。
「けもフレ」ファン、「ピクロス」ファン、双方が満足できる作品。