ピクロスS3


対応機種Switch(ダウンロードソフト)
発売日2019/04/25
価格1000円
発売元ジュピター

(c)2019 Jupiter
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Switchで展開している、定番のパズルゲーム、「ピクロスS」シリーズの、第3作目。
今回は、新モードとして、ついに待望の「カラーピクロス」が収録された。

モード数も充実してきて、通常のピクロス、メガピクロス、クリップピクロスに加えて、カラーピクロスの4つになった。
毎回、新モードを搭載してグレードアップを図ってきたこのシリーズだが、今作でようやく、雛形が整ったと言って良いのではないだろうか?

基本的なゲーム内容に大差なく、ピクロスの通常問150問、それをメガピクロス化した150問の、実質300問で、問題内容は、5×5、10×10、15×15、20×15のサイズで作られている。
これに加えて、クリップピクロスが150問入っていて、最後になるが、カラーピクロスの問題が30問の、合計480問という大ボリュームになっている。

今作の目玉であるカラーピクロスについてだが、難易度はさすがに高い。ルールがメガピクロスよりも複雑で、問題の難易度も高め。大きいサイズになってくると解くのに30分から1時間程度長考してしまうほど。
しかし、従来のピクロスをやりなれたプレイヤーであれば、その歯ごたえに満足できるだろう。
問題数は30問と、収録数だけを見れば、物足りなさを覚えるかもしれないが、1問1問が非常に濃い作りとなっているため、決して30問でも少ないと感じることはないだろうと思う。
むしろ、濃いボリュームに圧倒されるぐらいだろう。また、サブゲーム的な位置に収まっているにも関わらず、チュートリアルやゲームシステムがしっかり作り込まれていることに驚く。
特に、アシスト機能がよく作り込まれていて、「たった30問なのに、こんなに手間をかけて頑張ってるな」と感動してしまった。ただ、一方で、複雑さを解決できておらず、アシスト機能をもってしても「わかりづらい」ルールが抜けきれてない感じがするのは残念なところ(余計わかりにくくなってしまっている節もある)。
このルールの複雑さからくる、敷居の高ささえ解決できれば、今後、カラーピクロスの問題数を増やして、本編が“乗っ取られる”んじゃないかと、余計な心配をしてしまう。
カラーピクロス版ピクロスが出る日も遠くないのかもしれない。

本編の方の難易度は、さすがに下げたほうが良いと判断したのか、前作と比べると、若干ながら落ちているように感じた。
メガピクロスの20×15サイズの問題で、メガ化されているのが3DS版のときと同じく、縦列だけになっていることからも、難易度を抑えめにした片鱗が見られる。
とはいえ、手強い問題も数多く用意されているので、決してヌルくなったとかそういうわけではない。

マス目をカウントしてくれる機能だが、「けものフレンズピクロス」では、数えた部分をマーキングしてくれたが、今作ではマーキングされなくなっている。マーキングしてくれたほうが良い気がするのだが...。

細かいインターフェイスの改善など、相変わらずのぬかりない作りは見事の一言。ただ、問題選択時に問題内容を閲覧して確認させる仕様はいらなかったような気が...。まあ、重箱の隅突きですが。

カラーピクロスも追加され、シリーズの完成型により一歩近づいた一作。





[2019/09/23]
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