パイロットウイングス


対応機種スーパーファミコン
発売日1990/12/21
価格8000円
発売元任天堂

(c)1990 Nintendo
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スーパーファミコンの回転拡大縮小機能をフル活用した、スーパーファミコン初のフライトシミュレータソフト。

グラフィックは、回転拡大縮小機能を使うことで、疑似3D空間を構築し、その立体感は中々のもので、フライトシミュレータというジャンルを無理なく実現させている。
また、フライトシミュレータは複雑な操作形態になりがちであるが、本作は、極力シンプルなシステムにすることで、操作やアクションがまとめられており、実に手軽に、遊ぶことが出来る。

ゲーム内容としては、軽飛行機、スカイダイビング、ハンググライダー、ロケットベルトの4つの種目で、与えられた課題をこなしていき、規定点数を目指すというもの。これにおまけとしてヘリコプターを使ったミッションが用意されており、ちょっとした撃ち合いを楽しむことが出来る。
難易度は高めであるが、この手のゲームとしては難易度は比較的手頃な方であろう。特に操作性が非常に良いので、ストレスを溜めること無く遊ぶことが出来る。

任天堂「F-ZERO」とともに、スーパーファミコンのデモンストレーション的なソフトで、まさに技術のショーケースとしても優秀な内容となっている。
「F-ZERO」もそうであったが、ゲームメーカー各社、フライトシミュレータを作るなら、これを参考にして間違いないというほど完成度の高いゲームである。

意欲的でありながらクオリティの高さが光るゲーム内容の反面、市場では題材が題材だけにあまり売れなかったようで、まあ勿体ないという他無い(勿論それなりには売れているのだが)。しかし、N64でシツコク続編を本体発売に合わせて出す辺りが、任天堂の良い所だ。

とにかくよく出来た、色々とまとまったゲームソフトで、この手のジャンルに苦手意識を持っている人にこそ触れて欲しい、そんな内容になっている。
コレを本体同時発売に間に合わせられなかったのが本当にいたわしい...と思わず言いたくなってしまう。

シンプルなシステムによって誰にでも楽しめるフライトシミュレータの傑作。





[2019/07/25]
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