対応機種 | ニンテンドウ64 |
発売日 | 1999/03/21 |
価格 | 6800円 |
発売元 | 任天堂 |
ポケモンのベストショットを撮影し、オーキド博士に採点してもらうという、ポケモンの世界観を使った外伝的ゲーム。
ポケモンの写真を撮るというゲームが、果たして面白くなるのか?と疑問が出る部分ではあるが、なんとこれがしっかりと楽しめるように作られている。
ゲームシステムとしては、レール型のガンシューティングゲームに近く、プレイヤーは銃ではなく、代わりにカメラを持ち、被写体となるポケモンをひたすら撮りまくる、というゲームだ。
ただそれだけでなく、時には、餌をまいたり、ポケモンが嫌がる匂いを放つイヤイヤ玉を投げたり、笛を吹いたりして、うまくおびき出す必要がある。
被写体となるポケモンの仕草や表情が豊富で、また、実に自然である。これにはポケモンを知らない人にも思わずほっこりさせるほどの魅力がある。さすが、短期間でキラータイトルにまで登りつめた作品力である。
凄いというほかない。
ステージ終了時には撮った写真をアニメではすっかりおなじみのオーキド博士に見てもらい点数をつけてもらうというパートが待っている。
採点の基準にはある程度の法則性があり、かつ、理不尽な点数になることはない。なので、狙って高得点を取ってみようと何度も挑戦したくなる。
ただポケモンを写真に撮るだけでなく、より高い得点を目指すことがこのゲームの最終的な目標になる。
これは、実にシューティングゲーム的な楽しみ方に近いと言える。事実、エンディングを迎えて以降は、一度のプレイで何点取れるかというハイスコアを競うモードが追加され、よりその色が強くなっていく。
勿論、ポケモンを探すという楽しさも用意されている。
大半のポケモンは探さずとも写真に収めることが出来るが、一部のポケモンはまさに「隠れて」おり、自発的に見つけてやらなければ、写真に撮ることさえかなわない。
この隠し具合が実に絶妙で、良く出来ていて、感心してしまうほどバランスが良い。全種類見つけ出すのは、相当に骨の折れる行為となるだろう。
よく出来たゲームであるのだが、最大の弱点とも言えるのがボリューム不足である点。
全7ステージで、収録されているポケモンの種類が63種類。本来は151種類なので、全種類いると思った人にとってすれば、肩透かしの内容と言わざるを得ない。
1ステージ自体もそんなに長いわけでもなく、数回プレイすると、ある程度のポケモンの撮影を極めてしまって、することがほとんど無くなる。
隠されたポケモンの印を探そうなど、ストーリー展開で上手にごまかしている部分もあるのだが、正直な所、ごまかしきれていないと言った風で、プレイ時間的にもせいぜい5.6時間も遊べたら御の字といった感じでかなり寂しい。
とはいえ、これ以上冗長にすると、現状のテンポの良さが崩れてしまう危険性もあり、痛し痒し!
そこで結論。
ポケモン撮影は思いの外面白いが、それだけだと物足りなさが否めないか。