リグロードサーガ

リグロードサーガ

対応機種	セガサターン
発売日	1995/07/21
価格	5800円
発売元	セガ

レンダリングCGのキャラと、立体感溢れるポリゴンフィールドが特徴的なシミュレーションRPG「リグロードサーガ」。
「サーク」シリーズを代表作に持つマイクロキャビンが製作。

ハード立ち上げ期に開発されたこともあってか、とにかく、全体的に漂う実験作と言った雰囲気が厳しい。

ゲームとしては至ってオーソドックスなスタイルのシミュレーションRPG。
システムで特筆すべき点とすれば、技ひらめきシステムというものがあり、これは、同じ系統の武器(魔法)を使い続けると、その系統の武器(魔法)レベルが上がっていき、新しい技を覚える、といったものだ。
技の種類もかなり豊富で、このシステムは、中々面白い(コマンドの付け替えが煩雑っちゃ煩雑だが)。

ゲームバランスが結構大雑把で、パラメータの伸び方とか、お金の与え方なんかが雑。CPUの思考ルーチンが非常に弱くて、地形に引っかかったり、攻撃範囲に入る前から近寄ってきたりする。
地形効果の概念もなく、敵は攻撃範囲に入る前から動き出すので、「待ち」戦法が極端に有利過ぎて難易度が低い。全体的にシミュレーションゲームとしての面白さは無いと言っていいだろう。

攻撃する時に、ポリゴンの利点を活かしてカメラがズームアップするなど、演出も凝っているのだけど、この辺の動きがかなり荒くて、見栄えが悪い。

レンダリングCGのキャラといっても、スプライトに落とし込んだもので従来のドットに比べると魅力に乏しく、
ポリゴン化されたフィールドも、前述の動きの荒さや微妙な視認性の悪さも相まって、「どれもまだ実用的じゃないよね」といった感じ。

サターンの性能を発揮して、勇み足で最先端の技術を取り入れてみたものの、まだまだゲームとしては早すぎたようである。そこで結論。

3DCGを積極的に取り入れた実験作止まりの作品。

[2017/11/04]
戻る