対応機種 | プレイステーション3(PlayStation Store) |
発売日 | 2010/03/09 |
価格 | 1000円 |
発売元 | カプコン |
ファミコン時代のアクションゲームを敢えてこの時代に生み出した、ロックマン9に続編が登場。
やはり、今回もレトロ風味のゲームデザインで、ダウンロードパッケージとして、前回はWiiのみ(後にPS3/Xbox360にも配信)だったが、今回はPS3/Xbox360/Wiiで同時配信された。
前作で制作フォーマットが定まってしまっており、それに従った作りなので、今回新たに指摘するところは別段無い。
強いて言えば、今作もガチガチのバランスで作られており、ステージギミックを詰め込みたいという制作者の熱意は十分伝わってくるのだが、1面1面が濃すぎて少々うざったい。
特に、穴から突然飛び出してくる敵や中ボスが多い印象を受けた。
全体的に、同じ敵の多用や似たような地形といったギミックの使い回しがやや目立つ。
特にボス戦が顕著で、弱点武器がなければ、まず勝つことが難しい。
音楽が、前作と比べセンスの良い楽曲がそろっており、質が高いと思う。メロディーラインがしっかりしていて、気分もノって遊ぶことが出来る。
ただ、音楽は無理に全部新規に差し替えなくても…。おなじみの曲はそのまま残してもよかったんじゃないかと。
前作では追加コンテンツを購入することで使用可能となったプレイヤーキャラ「ブルース」が最初から使えるようになっている。
チャージショットやスライディングが出来る初心者救済的なキャラだ。
さらに難易度選択でイージーモードが追加され、高難易度として名高いこのシリーズの間口を広めようという配慮が素晴らしいと感じた。
前作はブームの後押しや、敢えて原点回帰に戻ることで話題を集めたが、今回はブームの終焉や二番煎じの感が否めないことで、前作ほど売れないんじゃないかと思う。
しかし、だからといって、この路線をすぐに打ち切ってしまうのは非常にもったいない。
個人的な予想だが、もう一本ぐらい作って、3本まとめたコレクション的タイトルをパッケージにして出すんじゃないかと思っている。
ハードごとに若干仕様が異なるようだが、プレイステーション3版では、L1,R1ボタンで画面切り替えすることなく武器を切り替えることが出来ることで快適度が上がっている。
また、タイムアタックランキングで上位のプレーを見ることが出来るのも面白い。
前作同様各種モードも充実しており、長く、マニアックに遊びこむことが出来る。これは今の時代ならではの配慮と言えるだろう。
今作もシンプルながら奥深いゲーム性が良い感じに仕上がっており、安定して楽しめるゲームになっている。
ただ、少々前作より理不尽さが上がったか!?こういった目に見えないさじ加減の調整は非常に難しいが、それだけに、最も力を入れて欲しいところだ。そこで結論。
シリーズ10作目ということもあり、熟成されきった感はあるものの、不変の面白さは健在。遊べ。