シャイニングフォース2 古えの封印


対応機種メガドライブ
発売日1993/10/01
価格8800円
発売元セガ

(c)1993 SEGA / SONIC
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すっかりメガドライブの看板シリーズとなった「シャイニングフォース」の第二弾!!

前作と比べ、あらゆる部分が期待を外すことなくかっちりと進化しており、続編の名に恥じることのないグレードアップした作りとなっている。
シミュレーションRPGとしても更に洗練され、全体的に実に良く出来ている。

前作は、偏ったパラメータバランスで、使えるキャラと使えないキャラがはっきり分かれてしまう所があった。
特に魔術師・僧侶系キャラは、育てにくく、かつ、育っても中々使い所がなく、その上、前衛系のキャラが極端に強力なので、活躍させる場も限られていた。
それに加えて、キャラごとにレベルアップ時の成長パラメータに偏りがあり、使い勝手の良いキャラ以外を使うのは、非常に難しかった。

今回は、魔法使い系キャラが大幅に強化されたことや、また、パーティメンバーにレベル差があっても低いレベルのキャラも育てやすく(差が埋めやすく)調整されている。
レベルアップの成長も、どのキャラも比較的パラメータが伸びるので、使ってみたけど全然強くならなくてがっかりということもほとんどなくなった。
レベルも上がりやすくなっているので、サクサクとキャラが強くなっていくテンポの良さも単純に嬉しい。

魔法の種類も増え、好評だった戦闘時の迫力あふれるアニメーションも、より一段とパワーアップしている。素晴らしい!!

前作はシミュレーションとしての歯ごたえのなさが不満に挙げられていた。
今回はこの辺の不満点も上手に解消しており、ただ強いキャラを出しているだけで良いというものではなくなった。
一方で、難しすぎて無理!!と言うほど厳しいわけでもなく、バランスのさじ加減に関してはまさに絶妙というほかないだろう。
ゲームとしてのボリュームも強化されており、なかなか遊びごたえのある内容となっている。

さすが大作ゲームの続編ということで、隙の無い仕上がりとなっているのだが、強いて言うならば、テキストがイマイチ良くない。
「シャイニングフォース」では良くなっていたのに、「シャイニング&ザ・ダクネス」並みに戻ってしまっている。
細かい言い回しや、単語の使い方が、どうも下手くそで、ストーリーのあらすじは決して悪くないのに、文章の伝え方が悪いために、雰囲気が台無しになってしまっている。
全編、頭の悪い文章を読まされるので、そこだけで評価を大きく落とした。

それから、細かいことだが、パラメータの表示値が2桁で、99を超えると??という表記になってしまうのも、インフレが進むゲーム終盤では困った。

途中、苦言も呈してしまったが、前作以上に、SLGとRPGの融合が綺麗に行われており、適度に前作を踏襲したグラフィック、インターフェイスと言った内容面にも好感が持てる。
そこで結論。

不満点や物足りなさを払拭し、磨きがかった秀作。





[2017/01/22]
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