大乱闘スマッシュブラザーズDX


対応機種ゲームキューブ
発売日2001/11/21
価格6800円
発売元任天堂

(c)2001 Nintendo / HAL Laboratory
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任天堂のキャラたちが作品の垣根を超えて集結し戦い合う、最大4人まで対戦可能な、対戦格闘アクションゲーム。
ニンテンドウ64で発売され、口コミで評判となり、徐々に売上と知名度を伸ばしていった、お祭り作品がゲームキューブにも登場!

64のときのような「とりあえず企画して、作ってみました」という段階のものとは、比べ物にならないほど、圧倒的に洗練され、作り込まれたゲームとなっている。
(断っておくと、一作目の64版も、まだ実験作的な雰囲気はあったものの、十分遊べる作品であり、名作である)

参戦キャラクターは倍増し、ステージ数もアイテムの数も大幅に増え、可能なアクションやテクニックも増えて、駆け引きの幅が大幅に広がっている。
家庭用オリジナル作品でありながら、アーケードの格闘ゲームと肩を並べられるぐらい、遜色ない完成度を持っている。というかもう、そのままゲーセンに置けてしまう位。

本作は操作形態が少々特殊な部分があり、スティックをすばやく倒すとか、スティックを弾くという操作が64のコントローラーだと、ちょっとやりづらい部分があった。
これがゲームキューブ用のコントローラーだと、だいぶ操作がやりやすくなっており、操作性が格段に向上している。ジャンプボタンを空いているX,Yボタンに当てているというのも良い。

前作は、一人用モードが物足りなかったもんだが、今作ではそのへんも抜かりなく作られていて、やりこみ要素が豊富に入っているので、一人で遊ぶぶんにもしっかりと楽しめるようになった。
特に詳細な説明文が付いてくるフィギュア集めは、任天堂好きなら間違いなく燃える!!
反面、アドベンチャーモードは一周が長いし1回やれば十分という内容だったのは残念。とにかくボリュームを出したくて、たくさん詰め込んでみた結果だったのだろう。
その他、競技場のホームランコンテスト、百人組手などのモードは、新規ながらよくできている。

細かいところだと、ディスクアクセスはゲームキューブの性能を活かしてかなり早い。セーブはオートセーブでストレスのないタイミングで行われる。本作がCD媒体であることを忘れてしまうほどである。

格闘ゲームの続編ものだし、ちょっとマイナーチェンジした程度なんだろうと言う先入観を持っていたならば、大間違い。
使用できるキャラは2倍だし、ステージ数もかなり増えているし、何よりゲーム部分が、本当に練り込まれていて、シリーズ物なら3とか4、スト2で例えるなら、初代スト2からいきなりスーパースト2にまでジャンプしたといっても言いすぎでない程の進歩っぷりを見せている。
そんな事情もあって、今作の贅沢な短所というと、いきなりここまでの進歩に、前作のプレイヤーのどれほどがついてこられるのか?という部分で、マニアックなテクニック(キャンセル技etc...)がドバっと追加されているので、そのへんが「ちょっと、やりすぎだったんじゃね?」と思わせる。
ここまでいきなり進歩させてしまうと、続編を出すのが非常に難しくなるように感じる。そもそも続編などないだろうと思ってここまでやりきったのかもしれない。
なんにせよ、非常によく出来たゲームであることは間違いない。

ゲームキューブ持ちは間違いなく買ってソンのない傑作。





[2019/02/07]
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