対応機種 | ニンテンドー3DS |
発売日 | 2011/06/30 |
価格 | 5800円 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
プレイステーション2で発売されていた「テイルズオブジアビス」を立体表示に対応させて移植したもの。
変なアレンジは加えずオリジナルを忠実に再現することを念頭において作られている。
立体表示は良く出来ており不自然さは無いが、イベント時にキャラクタの頭に表示されるエモーションバルーンが、メッセージウィンドウと同様、キャラの軸に合わせず必ず一番手前に表示されるのが違和感を感じたぐらいだ。また、稀にポリゴン欠けが見られるのも気になった。
ちなみに、ムービーシーンに関しては手間がかかるためか3D対応は見送られている。
元の作品はシリーズ10周年記念に合わせて強引に発売してしまったため、テキストの誤字脱字が多かったり未完成な部分が目立っていた。
この辺り、移植に際して金と手間がかからない範囲で手直しがなされている。追加要素があるが、本当に微々たる物なのでそれ目当てにわざわざ買うほどではない。
以下、些細な点だが気になった点を挙げていく。
解像度が足りなかったらしく、文字フォントが変更された。そのため、固有名詞に振られていたルビがなくなったり、複雑な文字が細部まできちんと表示できなくなっている。
元はテレビ画面で遊ぶことを想定して作られていたため、3DSの画面サイズでは要するに小さいテレビで遊んでいるような感じで、見辛くなってしまっている。が、これは仕方ないことと言える。
マップ切り替えのロードが長めだったが、カートリッジになったためこの辺の問題は改善された。しかし、戦闘シーンの切り替わりはPS2版の方がやや早い。
スキットチャットの処理がカクついておりきちんと再現出来ていない。他にも処理落ちを起こして重くなるシーンがある。戦闘シーンのフレームレートが落ちている。容量の都合かムービーの画質が悪いなど。
仕様の差異が多いがチャットシーンの処理以外はさほど気にならない。
操作性に関して触れる。
ボタンの少なさを補うため、戦闘シーンでの術技のショートカット操作をタッチパネルで操作させるようにしているが、これはしょうがなかったのだろうが不便。できれば全部ボタンで動かせると嬉しいのだが。
もう一つ気になったのは、戦闘中にコマンドメニューを開いたとき、スライドパッドでないとカーソルが動かせないことだ。PS2版では十字キーで操作できたので、単なる見落としではないかと思われる。
色々重箱の隅つつきもしてしまったが、基本的に再現度は高く、普通に遊ぶ分には気にならない程度だ。そこで結論。
まだやった事が無い人で興味がある人はこの機会に是非。