対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1995/12/15 |
価格 | 11800円 |
発売元 | ナムコ |
48メガに及ぶ超大容量で作られたナムコ渾身の大作ロールプレイングゲーム。
その容量をふんだんに生かした、歌う、喋る、と言った豪華さも話題となった。
ゲームの始めにボーカル付きの歌が流れる。
さすがにクリアーな音質とまではいかないが、外部で作ったデータをただ載せるだけの
ムービー映像よりもずっと画期的で目新しく見える。
これが象徴しているように、スーパーファミコンでありながら次世代機に迫る水準で出来上がっており、
細部にまでこだわって作られたゲーム内容は職人的すばらしさである。
戦闘シーンがサイドビューのアクションというシステムは、荒削りでありながら
その高いチャレンジ精神と志は高く評価出来る。
レベルアップのタイミングも小気味よく、ゲームバランスも面白い位置にあり、だれずに楽しませてくれる。
また、戦闘ではキャラが活き活きと喋り、主人公以外のキャラはAIで動くことが、
これが逆にパーティキャラへの感情移入度を高めている。
しかも、キャラクターデザインを藤島康介に依頼している辺り、なかなか分かっている。
戦闘を除けば、基本はオーソドックスなRPGだが、全体に頭一つ抜け出たクオリティを実現していて、
気持ちよく遊べる。
しかし、アイテムの整頓機能が細かすぎて逆に使いづらいのと、ゲーム後半で意図的なのか
何をすればいいのかヒントが少なく迷うことがあったのが、基本的に丁寧な作りだったから気になった。
冒険心と技術力、そして高い完成度がマッチした傑作。