テイルズオブファンタジア


対応機種ゲームボーイアドバンス
発売日2003/08/01
価格4800円
発売元ナムコ

(c)1994 1998 2003 NAMCO / 藤島康介
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スーパーファミコンで発売され、画期的なアクション戦闘や、技術力の高い内容が口コミで評判になり、売れに売れ、その後プレイステーションにリメイク移植された伝説のRPG「テイルズオブファンタジア」。
そんなRPGが、堂々のゲームボーイアドバンスへ移植!果たして気になる移植度や再現度はどうだったのか。

基本的なゲーム内容は、PS版をベースとしているようだが、ハードスペックの制約上、SFC版に寄せなければいけない場所があったらしく、PS版のベタ移植なんだか、SFC版のベタ移植なんだかはっきりしない立ち位置になっている。
容量の関係なのか、PS版の要素の全てを入れられなかったらしく、PS版にあったイベントや一部仕様が削除されてしまっているのは残念。

再現度はまあまあといったところなのだが、肝心の戦闘シーンが、かなりもっさりしており、ちょっとどころかかなり苦しい。
キーレスポンスは悪いし、魔法エフェクトは軒並み劣化、テンポが悪くチンタラしているせいで、戦闘が辛い。
大体、記憶にあるこのゲームのプレイ感覚はこんな感じじゃなかったのだが...。調べてみると評判が良くなく、やはり戦闘シーンを中心にかなり劣化している場面や妙な変更点などが多いようだ。

他にも、画面の解像度が狭いこともあり、フィールド移動時の視界が狭くて不便なのが辛いことや、メニュー画面の操作性が悪くなってしまっている部分が気になってしまった。
後は、携帯機であるから、「中断」機能をぜひつけてほしかった。

一方で、新規のイベントが追加されてたり、クリア後におまけが追加されるなど、頑張っている節も見受けられる。
まあ、わざわざそれ目当てに“見るほどでない”レベルの追加なのがまた辛いところではあるのだが...。

移植作なので、余り書くことがないのだが、総評としては、「GBAの性能を精一杯使って頑張った移植」と言った程度ではある。
ただ、戦闘シーンのもっさり感を中心に、無理矢理移植しているといった空気は拭えず、追加要素があれどこそ、わざわざGBA版を遊ぶ意味はないよねといった苦しい結論を叩き出す。

こんなことになるなら、いっそのこと移植しなければよかったのに...。と言い放つのは厳しすぎるか。

GBAの性能を考えると妥当な移植度だが、再現度は満足行く水準には届かなかった。惜しい!





[2018/09/22]
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