アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス


対応機種プレイステーション3
発売日2011/11/02
価格5980円
発売元ソニーコンピュータエンタテインメント

(c)2011 Sony Computer Entertainment / Naughty Dog
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「プレイする映画」というキャッチコピー通りの、斬新なゲーム体験を提供したことで、ゲーマーたちの圧倒的支持と高い評判を欲しいままに手にした、人気シリーズ「アンチャーテッド」。
前作は、数々の賞を総ナメにするほどの高い評価を獲得し、B級映画級からハリウッド映画級へと、高みに押し上げた。
そんなアンチャーテッドの第3弾が、待ってましたとばかりに遂に登場!!我らがネイトの冒険が、三度やってきた!!そんな期待作の完成度はどれほどのものとなっているのか。

ゲームシステム、ゲーム内容共に大きな違いはなく、前作を踏襲した作りとなっている(オンラインのマルチプレイは前作以上に色んな部分がパワーアップしているようだが、残念ながら中古ソフトを買ったため未プレイ。ちなみに今作では画面分割してオフラインでのマルチプレイも可能となった)。
しかし、それだけで片付けられるものではないほど、ビジュアルはよりリアルに、より綺麗になっており、おなじみの銃撃戦も派手になり、臨場感が増している。

各所で発生する銃撃戦(バトル)は、銃声音やエフェクトが大きくパワーアップして、派手で見ごたえのあるものに進化している。グレネードの投げ返しも可能になり、ひとところTPSの基本的な要素は整ったと言えるだろう。
近接戦闘も積極的に発生するようになり、また、格闘戦(体術)のバリエーションが非常に豊富になって、やはりこちらも大幅にパワーアップ。
難易度は、慣れた人なら殆どゲームオーバーになることなくクリアできるだろうが、敵のAIが少し変わった。主だったものとして、ショットガンを持っている敵が、見境なく近寄ってくるようになるなど、いやらしい動きをするようになり、多少手こずる程度にはなった。

前作で「サリーをもっと出せ!」という声が多かったのか、今作ではサリーとネイトの出会いにスポットライトを当てており、シリーズ経験者は納得かつ感動の内容になっている。サリーと共に行動する場面が大半を占めており、それだけで自分はテンションが上がって「うひょおおおお!!」となった。
勿論、前作で登場したクロエや、1作目から出ているエレナといったお馴染みのキャラもしっかり出てくる外さない脚本には安心の一言。
ただ、ストーリーに関しては、敵側のキャラクターたちの圧倒的な描写不足さが目立った。せっかくの終盤の盛り上がりも全く無く、尻切れトンボのようにあっさりと終わってしまうのには、残念ながら肩透かしを食らったと言わざるをえまい。ここがしっかりしていたら、シリーズ最高傑作の名を手に入れていただろうに!!

また、前作であったボーナスを購入していく要素がバッサリ切られたのも難点。2周目以降のプレイが楽しめる要素がたっぷり詰まっていたのに、なぜ削除してしまったのだろう。
(オンラインプレイをやり込めとでも言っているのだろうか)

それ以外だと、日本語音声と日本語字幕が噛み合っていない箇所がかなり多かったことが、少々気になった。

途中、厳しいことも多く書いてしまったが、実のところ重箱の隅つつきに過ぎない。
シリーズを追ってきたファンはプレイして間違いなく損はないし、まだ遊んだことがない人でも、十分楽しめる「触れるアクション映画」の魅力がたっぷりと詰まったすごい作品だ。

「触れるアクション映画」は3作目で更に磨きがかかった。遊べ!!





[2018/11/14]
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