| 対応機種 | ゲームキューブ |
| 発売日 | 2004/12/16 |
| 価格 | 6980円 |
| 発売元 | カプコン |
口コミで渋い人気を誇って、後にプレイステーション2に移植されるほどの反響を巻き起こした、ビューティフルジョーの続編。堂々登場!!
今回は、PS2/GCのマルチプラットフォームでの発売。プレイヤーキャラクターも、前作では隠し扱いだったジョーの彼女、シルヴィアが加わって、賑やかに鮮やかにグレードアップした2の出来映えは!?
前作の評判はかなり良かったものの、あまりにも難易度が高かったという声が大きかったためか、全体的に難易度を落としている。
回復アイテムが豊富に配置されていたり、前作にいた嫌らしい攻撃をしてくる敵がいなくなっていたり、全体的にボス戦も前作ほどの歯ごたえはなくなって、前作をプレイ済みの人からしたら物足りなささえ覚えるかもしれない。
前作の、ステージの初めと中間地点でしかセーブが出来ないという不便さも解消されていて、チェックポイントとゲームオーバー時に必ずセーブできるようになった。
前作であったセーブポイントから進んじゃったけど下手に詰まってしまってセーブできずに電源が切れないみたいな不幸にさいなまれることもなくなった。
これらの要因によって、前作よりも確実に難易度が下がっていて、クリアしやすくなっている。これを間口を広げたと見るか、歯ごたえがなくなったと見るかで評価が分かれると思う。
私は前作では数十回とコンティニューを重ねないとエンディングまでたどり着けなかったが、今作では指で数える程度のコンティニュー回数でクリアすることが出来た。難易度は雲泥の差と言えるほど着実に下がったことと思う。
システム的な変更点は特にないが、ジョーとシルヴィアの2人をいつでもキャラチェンジできるという要素が加わっている。
もちろん、キャラごとに性能差があるのだが、シルヴィアは癖のある性能で扱いが難しい。ジョーのほうが基本攻撃力が高いこともあり使い勝手が良いという印象。これは私が1を遊んでいたせいかもしれないが。
キャラチェンジは前作を遊んでいた人からすれば面白い仕掛けだったかもしれないが、2が初めての人からすれば、その分覚えることが増え、敷居を高めている印象で、選択式にしたほうが良かったのでは?と感じた。
とはいえ、いくら難易度が下がったと言っても、アクションゲームとしての難易度はそれなりに高い。あくまで前作と比較して易しめに作っているという程度で、ボス戦を中心にゲームとしての難度はそこそこのものになっている。
やたら回復アイテムが配置されているが、そもそもボスが強いから回復アイテムを置かれても救済措置になってない面もあり、「本当はもっと簡単にしたかったのでは?」と感じる場面も多数見受けられた。
ゲームとしては基本がしっかりと面白く出来ているのではあるが、前作と比較すると「うーん」と唸って首を傾げてしまう出来だったのは、私だけではないことと思う。
全体的に前作を踏襲した作りなんだけど、主にボス戦や雑魚戦などで爽快感に乏しい展開が目立つのが原因ではないだろうか。
ユーザーの意見を聞いて難易度を下げたということ以外に、これと言った新機軸を打ち出せなかったことが、続編にしてはイマイチの原因なのではないかと思う。惜しい。
前作以上の目新しさはない、作品単体で見るとそれなり。